和田由美の日々雑記

エッセイストとしても活躍する亜璃西社代表のブログ。
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追い込みと文学賞

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     わが社から発行した沓沢久里(本名中村久子)さんの連作小説集『通天閣の消えた町』(亜璃西社)が、2017年の北海道文学賞を受賞した。この賞は以前、荒木元さんの詩集『砂浜についての幾つかの考察と葬られた犬の物語』(亜璃西社)で受賞しているが、小説では初めて。たまたまわが社で編集した本が、文学賞を貰えるのは、関わったものとしてはうれしい限り。1カ月ほど前から受賞することは、本人から聞いて知っていたが、11月に入ってから道新の紙面で発表されるまではと口止めされていたので、言えないのが辛かった。行きつけの酒場で、うっかり話したら悪いと思い、顔を出すのを控えていたほどだ。3人の選者が一致するほど、見事な仕上がりの連作集で、賞の対象になったのは表題作だが、残りの2編もぜひ読んでもらいたいものだ。

     さて、今は地図エッセイのスペシャリスト・堀淳一さんのシリーズ完結編『地図の中の廃線』の追い込み。担当編集者が最後の追い込みで奮闘中。私も倏の手瓩箸覆辰董△海療據ζ、お手伝いしている。11月中には出る予定。もう一息デス!

     

     

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    まさか、ワタシが!

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       今、市立病院のバス停留所前は黄色いイチョウの葉が、まるで布団のように折り重なって美しい。冬支度を目前にして、物憂い晩秋のひとときを味あわせてくれるのだ。それにしても、今だから平然と言えるが、今年の2月、シグナルの歩道のアイスバーンで転び、右手首を折った時の衝撃は凄まじかった。ズルッと滑った時、咄嗟に「右手が命」と思った私は、身体を支えるために右手を地面についてしまったのだ。まるでコンクリートのようなアイスバーンについた右手首はグシャと骨が崩れ、救急病院の若いドクターに「こんなに酷い骨折は見たことが無い!」といわれたほど重症だった。シャッ骨だけならまだしも一番太いトウ骨まで折れて、しかも折れた骨の一部が肉を突き破り開放骨折というのだそう。40年近くも右手首を使ってご飯を食べてきた私が、「まさか?」の大ケガ。つくづく身の不運を嘆いたものだ。なにしろ、入院して金属で繋ぐ手術、半年後にはその金属を取り出すために再入院し、完治するまでにほぼ6カ月かかったのだ。

       連載に穴を開けないため、取材にはうちのスタッフに運転してもらい、メモを代りに取ってもらうなど大変。パソコンは左手で打ったが、1本の短い原稿のために丸1日を要するほど、スローだった。たまりかねて2週間後には右手で打ったが、それが功を奏したのか、後に殆どリハビリが要らなかった。

       ところが、この大ケガを最後に、今年の後半は良いことづくめ。どん底だった会社の売り上げは上がり、公庫の融資が希望通りに決まり、大きな仕事が舞い込んで来たりなど、なぜか会社は順調なのだ。悪いことばかりは続かないというけれど、本当にその通り。悪いことが続いても、へこたれないことなのだろう。

       残るは、11月末に出る地図エッセィの名手、堀淳一先生が90歳で書き下ろした最新作『北海道 地図の中の廃線』(11月29日発売、定価6000円)が、売れてくれれば言うことなし。これは、第1作『地図の中の札幌』、第2作『地図の中の鉄路』に続く第3作で、シリーズ完結編。しかも、アマゾンの古本で最高60,000円の値が付き、ブラタモリ札幌編のネタ本にも使われた『地図の中の札幌」は長らく絶版になっていたが、ようやく今月の上旬に増刷できた。社運をかけたこの本(いつもそう言っていけれど、これこそ本当に社運がかかっている高価本)が、成功して、来年の創立30周年を明るく迎えられたらなあと願う。

       ちなみに、もうひとつ大きな良いことがあるのだけれど、まだ来週まで報告できないのが残念デシタ。

       

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      軽いはサイコー

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         最近は、サイフでもバッグでも軽いものがありがたい。中でも最近のヒットは、アイリスオーヤマの掃除機だ。値段は8000円と少しなのに、機能性は抜群。フローリングが多いわが家にピッタリ。本体が1・8圓如軽くてとても使い易いのだ。右手首を骨折しているので、コードレスの掃除機にしようかと思っていたけれど、これなら全く問題ない。吸引力もなかなかのもので、さすが技術者が集まって立ち上げた会社の製品である。

         最近、観た映画で良かったのは、3人の黒人女性がロケット発射に関わった「ドリーム」、天才たけしの「アウトレイジ 最終章」(映像と音楽の使い方が素晴らしく、またもや感嘆させられた)、オダギリジョーの「エルネスト」は、阪本監督は善戦したものの、ラストの描き方が惜しい。本は橋本治節が冴え渡る『知性の転覆 日本人がバカになってしまう構造』(朝日選書)、よくぞここまでと感嘆させられたノンフィクション、青山透子著『日航123便墜落の新事実』(河出書房新社)、作家と編集者の相克関係を描いた異色作で凄い、桜木紫乃『砂上』(角川書店)など。

         

         

         

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        オロロン鳥とスナック菓子

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           久しぶりに、私の読書指南の師匠Kさんが現れて、倉本聰さんのシナリオ集『やすらぎの郷』(上・中・下巻)を置いて行ってくれた。放送はすべて観終わったが、もう一度確認したいセリフもあって、読むのがとても楽しみだ。お返しに、読み終えたばかりの森功著『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』(講談社)をお貸しした。気鋭のノンフィクション作家が書き下ろしたこの本、俳優・高倉健の闇の部分まで踏み込んでいて、なかなか面白い。不可思議な養女の謎も少しわかる。

           そのKさん、オフィスについて開口一番のセリフは「ヤイヤヤイヤ、かっぱえびせんを食べ過ぎて太ってしまったさ」。エーッと私。つまり昔から大グルメのKさんだが、70歳を過ぎるまでカッパエビセンを食べたことが無く、初めて食べて嵌ってしまったそうだ。映画を観たり、本を読んだりするたびに、毎日一袋ずつ食べて太ってしまったというのだ。それを聞いた私はゲラゲラ笑い、「天売島のオロロン鳥も、観光客がたまたまあげたカッパエビセンが大好物となり、絶滅の危機に瀕したのはそのせいかもしれないと言われたことがあった」というと、驚いていた。ともあれ、カッパエビセンの旨さは、時代を超越しているようだ。

           そのKさんが言うには、最近のチェーン店の居酒屋で「燗酒!」を頼むと、若い店員が缶入りの日本酒を持ってきたそう。また、「冷や!」を頼むと冷酒を持ってくるので、酒場文化が継承されていないと嘆く。そういえば、「お銚子」も、今の若い人たちは、何のことかわからないかも。これは、かつてキオスクで「チリ紙ください」と言うと、「テイッシュペーパーのことですか?」と聞かれたことに通じる。そういえば、かつてコラムで「茶チリ」と書いた時も、「茶色のちり紙」と注釈を入れられたっけ!

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          SMじゃないヨ!

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             9月15日(金)、MARO企画の斎藤さんプロデュースによる『M’S雑居群街図』が、わが亜璃西社から発行になる。このタイトル、「M’S」を「SM」と見間違えた友人が居るが、さもありなん。何たってこのムックは、札幌の都心部で9棟のテナント施設を運営する「M’Sカンパニー」に入居する約100軒の飲食店を紹介する異色のガイドブックであるからだ。

             テナントビルと言っても、その大半が2階建ての古い木造家屋を改築したもの。しかも、メインストリートより一歩路地裏に入ったところにあり、都心部の中でも異彩を放つ。また、ジャンルはイタリアンバルや居酒屋、各国料理、たこ焼き店などバラエティに富み、中には元ミュージシャンやデザイナーが営む店もある。まあ、サディスティックやマゾヒスティックな気持ちになれる店があっても不思議はないかな。M’Sの世界は果てしないワンダーランドだから……。ちなみに、一冊500円(税別) 私の好きな「月光」「たぱす」「タスク」「YATA」「アッセ」など、掲載されているので、ぜひ、書店やコンビニ(セコマやローソン)で手に取って見て欲しいなあ。

             

             

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