和田由美の日々雑記

エッセイストとしても活躍する亜璃西社代表のブログ。
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オロロン鳥とスナック菓子

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     久しぶりに、私の読書指南の師匠Kさんが現れて、倉本聰さんのシナリオ集『やすらぎの郷』(上・中・下巻)を置いて行ってくれた。放送はすべて観終わったが、もう一度確認したいセリフもあって、読むのがとても楽しみだ。お返しに、読み終えたばかりの森功著『高倉健 七つの顔を隠し続けた男』(講談社)をお貸しした。気鋭のノンフィクション作家が書き下ろしたこの本、俳優・高倉健の闇の部分まで踏み込んでいて、なかなか面白い。不可思議な養女の謎も少しわかる。

     そのKさん、オフィスについて開口一番のセリフは「ヤイヤヤイヤ、かっぱえびせんを食べ過ぎて太ってしまったさ」。エーッと私。つまり昔から大グルメのKさんだが、70歳を過ぎるまでカッパエビセンを食べたことが無く、初めて食べて嵌ってしまったそうだ。映画を観たり、本を読んだりするたびに、毎日一袋ずつ食べて太ってしまったというのだ。それを聞いた私はゲラゲラ笑い、「天売島のオロロン鳥も、観光客がたまたまあげたカッパエビセンが大好物となり、絶滅の危機に瀕したのはそのせいかもしれないと言われたことがあった」というと、驚いていた。ともあれ、カッパエビセンの旨さは、時代を超越しているようだ。

     そのKさんが言うには、最近のチェーン店の居酒屋で「燗酒!」を頼むと、若い店員が缶入りの日本酒を持ってきたそう。また、「冷や!」を頼むと冷酒を持ってくるので、酒場文化が継承されていないと嘆く。そういえば、「お銚子」も、今の若い人たちは、何のことかわからないかも。これは、かつてキオスクで「チリ紙ください」と言うと、「テイッシュペーパーのことですか?」と聞かれたことに通じる。そういえば、かつてコラムで「茶チリ」と書いた時も、「茶色のちり紙」と注釈を入れられたっけ!

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    SMじゃないヨ!

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       9月15日(金)、MARO企画の斎藤さんプロデュースによる『M’S雑居群街図』が、わが亜璃西社から発行になる。このタイトル、「M’S」を「SM」と見間違えた友人が居るが、さもありなん。何たってこのムックは、札幌の都心部で9棟のテナント施設を運営する「M’Sカンパニー」に入居する約100軒の飲食店を紹介する異色のガイドブックであるからだ。

       テナントビルと言っても、その大半が2階建ての古い木造家屋を改築したもの。しかも、メインストリートより一歩路地裏に入ったところにあり、都心部の中でも異彩を放つ。また、ジャンルはイタリアンバルや居酒屋、各国料理、たこ焼き店などバラエティに富み、中には元ミュージシャンやデザイナーが営む店もある。まあ、サディスティックやマゾヒスティックな気持ちになれる店があっても不思議はないかな。M’Sの世界は果てしないワンダーランドだから……。ちなみに、一冊500円(税別) 私の好きな「月光」「たぱす」「タスク」「YATA」「アッセ」など、掲載されているので、ぜひ、書店やコンビニ(セコマやローソン)で手に取って見て欲しいなあ。

       

       

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      今、テレビも面白い!

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         瑛太主演のドラマ「ハロー張りネズミ」が、めちゃくちゃ面白い。かつての探偵ドラマ「傷だらけの天使」を思わせるのだ。主役の瑛太もかっこよいけれど、アルカイックスマイルが魅力的な深キョン、2枚目半の森田剛、大姉御の山口智子など、メンバーも秀逸。

        なんでこんなに面白いのかと思ってクレジットを見ると、何と監督は大根仁ではないか!、私がこの監督の作品にで初めて観たのは「モテキ」だった。余りの斬新さと面白さにのけぞり、以来、森山未来はお気に入りの俳優の一人である。

         その次が「バクマン」で、これまた漫画界の内情が良くわかり、活字の世界にも似ていて、びっくりさせられたものだ。この監督の新作が15日公開の「奥田民生になりたいボーイ出会う男すべて狂わせるガール」であるとか。ボーミーツガールものというか、直球のラブコメディーらしいが、この監督なら転んでもタダでは起きないだろう。楽しみダ。

         そのほか、主演の武井咲がいきなり結婚してしまった「黒革の手帖」、ブラックユーモアとニヒリズムが入り混じった筋金入りの毒入りドラマ「やすらぎの郷」など、面白いドラマが放送されていてテレビから眼が離せない。なかでも嵌っているのが、「ひよっこ」。市加代子とシシド・カフカがますます存在感を増し、8月で終了が惜しいほどのドラマだ。思えば、最終回を迎えてしまった「ダウントンアビー」の面白さも、ひとえにヴァイオレット叔母様の毒舌があればこそ。おためごかしの偽善者が氾濫している時代に、ビシッと批評できる人の発言は希少だ。

         ところで、お気に入りの有村架純が出演する映画「関ヶ原」をこっそり観たが、彼女だけはやっぱり可愛かった。それと役所公司演じる家康の凄いこと。あと合戦シーンも良いが、それ以外は……。

         

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        若さ弾ける夏の夕べ!

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           今年のPMFは、28回目を迎えるという。O歳児が28歳になるということだから、大したものだよね。それにしても、土曜の午後にキタラで行われたPMFのコンサートで日本デビューという、16歳のダニエル君(ダニエル・ロザコヴィッチ)のヴァィオリンの素晴らしいこと。芸術監督のゲルギエフさんがソリストに抜擢したそうだが、トンデモナイ天才少年だ。最初のひと吹きで眠気も吹き飛び、楽器がまるで生き物のようにある時は泣き叫び、またある時はバラードのように静かに奏される。こんなに凄いの演奏は久しぶり

          すっかりファンになってしまった。

           一合一会の素晴らしい演奏会の後、キタラから中島公園駅まで歩く。途中にとても大きな藤棚がるのだけれど、中学生だった私とクラスメートにとってこの辺りは遊び場で、あれほど小さかった藤棚が大きく育ったことに改めて感動した。と同時に、コンサートの興奮がまだ冷めやらぬ時に、これほど素敵な帰り道を風に吹かれて歩けるなんて、何だか嬉しくなってしまった。札幌は良い街になったとつくづく思う。その後、お気に入りの焼鳥屋「鳥まる」で、ママ手づくりの梅酒ロックを飲みながら、せせりや砂肝など木村さんの焼き鳥を堪能した。また、この店で久しぶりに両端が切ってある枝豆に遭遇できて、これまた嬉しかった。短い夏のひとときを、今年もPMFの音楽と鳥まるの焼鳥で過ごせて良かったなあと感謝する今日この頃なのだ。

           

           遅ればせながら、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』を読む。とても面白く、一気呵成に読めたが、やっぱり私は画家を描く原田マハの方が、好み。『暗幕のゲルニカ』「サロメ』など、名著『楽園のキャンバス』には敵わないけれど、それぞれに楽しめる。楽しめると言えば、朝ドラの「ひよっこ」は快調。シシドカフカも白石加代子もワンシーン登場するだけで、画面が引き締まり、楽しませてくれる。もちろん、有森架純ちゃんの少しいびつな顔(ゴメン)が愛らしく見えて仕方がない。もうひとつ、夢中になった英国ドラマ「ダウントンアビー」は、大団円で最終回を迎えた。良かった、良かった。この世知辛い時代、ドラマの中だけでもハッピーエンドを見せて欲しいと願う。その通りになって大満足、そして最後まで英国女の底力を見せたヴァイオレット叔母様に敬意を表したい。この人のセリフを考えた脚本家にも!

            

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          飲み鉄放浪記

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             先だっての連休、またもや飲み鉄をするべく、いつ廃線になるかわからない石北本線(旭川から網走)に乗ってみた。札幌から6:56発の特急オホーツク1号で出発し、女友だち手づくりの酒肴をツマミながら菊水のカップ酒を飲み続けた。が、やっぱり特急って、情緒が無くてつまらない。そこで特急券を捨てて、遠軽で各駅停車の鈍行へ乗り換える。待ち時間があったので、鴻之舞金山の跡地など見てみたかったが、遠くて断念。早めのランチを食べて、ボウガン岩や木楽館を見学して13:00に出発。

             留辺蘂や相内、北見、美幌、女満別など各駅停車の旅は、とてものんびりしたもの。トンネルへ入る度に汽笛が鳴るのだけれど、それは元気良くポーというよりは息が喘いでハスキーという感じで、随分くたびれた列車(キハ何とかという)だった。でも、途中で何度も森林の中を抜けて走るシーンがあり、窓が開くので風に吹かれて気持ちが良いことこの上ない。昔の森林鉄道って、こうだったのだろうかと思わせる。遠軽〜網走まで約3時間要したが、石北本線をたっぷり満喫できたのだ。

             

             網走では、かつて取材したことのある鯨料理の「喜八」へ。鯨料理の店というより、海鮮主体の居酒屋になっていて、何を食べても美味しい。生まれて初めて、ゆで上げたキンキにウスターソースをかけて味わった。これが、意外にイケル。鯨のさえずりや網走で獲れる海水ウニなどを海の幸もタンノウして、次はカクテルバー「ジアス」へ。軽めのカクテルにすれば良かったのに、マティーニなど頼んだものだからすっかり酔っ払い、旧知の仲間に再会したものの、もしかして悪態ついていたかもしれない。困ったものだ。ごめんなさい。

             翌日は、博物館網走監獄をじっくり3時間近くかけて見学。展示方法や内容も充実していて、感嘆させられてしまった。何よりも5棟が放射状に広がり、高い天窓から陽光が降り注ぐ木造の舎房が素晴らしく、世界最古で最大の規模というのもうなづける。そして、帰りは昼ぐらいの特急に乗るべく、カニ弁当を買って待合室でくつろぐ。女友だちと、「今回は大きな失敗が無く、つつがなく帰れるので良かったね」と語り合った途端、駅待合室にアナウンスが入る。旭川近郊が大雨で崖が崩れ、列車は運休とのこと。嗚呼!仕方なく切符をキャンセルして、高速バスで6時間近くかけて帰札した。とまあ、夏の大人の遠足は、こうして終わったのであった。

             

             

             

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