やっぱり、コバエホイホイ

  • 2018.07.05 Thursday
  • 14:34

 先だって、大型スーパーマーケットでコバエホイホイを買おうと思ったが、値段が500円近くするので躊躇した。ふとその横を見ると、半値ぐらいで、似たような製品が売っている。まだ、それほど虫が増えていないから。これでも良いかと思い切って買い、二重窓ガラスのスキマに置いてみた。するとすぐに蓋が取れて、見えなくなってしまった。何ということか! むき出しで置いておけば、早晩、効力はなくなるはず。その時に思い出したのが、母親の「安物買いの銭失い」という言葉だ。父親の説教は後から効いて来るというけれど、母親のだって後から効いて来るではないか。嗚呼!

 ようやくレンタルのブルーレイで、昨年話題になっていたのに見逃していた映画「勝手にふるえてろ」を観ることが出来た。変なタイトルだと思ったけれど、芥川賞作家・綿矢リサの同名小説の映画化という。松岡茉優が演じるヒロインのヨシカは、恋愛経験のないOL。鋭い言葉は先行するけれど、実際の行動が伴わないタイプ。こういう女性、私の短いOL時代にも居たな(どうでもよいことだけれど、この映画を観ていて、大会社のオフィスの休憩室は、今でも畳なんだと感心させられた)。ともあれ、キュートな恋愛映画で、ラストの重要なラブシーンが、独り暮らしの小さなアパートの長方形の狭い靴脱ぎスペースだったというのが秀逸。凡庸な監督は、おおむねこういうシーンに余計な説明シーンを幾つか足すものだけれど、この監督(大九明子)は、スパッと終わった。いいねえ。近頃の女性監督は、下手な男性監督よりずっと潔い。それは松岡茉優にも言えて、良い女優だなあ。

 

※このブログの数少ないファンの一人から、文字が小さくて辛いというコメントが届いたので、大きくしてみました。良かったかな?

やっぱり、安藤サクラは良いね。

  • 2018.07.03 Tuesday
  • 18:02

 前評判が高いからと言って、大いなる期待を抱いていなかった是枝監督の最新作「万引き家族」は、やっぱり良いね。もちろん、樹木希林やリリー・フランキーも巧いけれど、安藤サクラの沈黙の演技が素晴らしい。しかも、ネギの乗った背中の色っぽいこと。饒舌なセリフの多い映画にウンザリしつつある私としては、映像がどんなセリフよりも饒舌に語ってくれるシーンが盛りだくさんのこういう映画を観ると、映画ファンで良かったと安堵できる。

 ところで、サッカー、惜しかったなあ。午後8時に寝て、午前2時に起きて見たけれど、天国と地獄が交互にやってきた。が、見事な活躍ぶりを見せた選手たちに、思いっきり拍手した。あの悔しそうな顔、数年後にはもっと良い選手に成長するのだろう。楽しみ。

 嬉しさもバネになるけれど、悔しさというバネの強さは、それ以上だと思う。

 

今日もレタスが壊れゆく

  • 2018.05.24 Thursday
  • 10:20

 今年のサラリーマン川柳・第1位は、「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」だった。これを見て、思わず笑い転げてしまった。一体、作者はいつ、この事実に気づいたのだろうと思うと、尚、笑いがこみあげてくる。ここ数年の中でも飛び抜けて秀逸な作品ではなかろうか。

 ところで、心中、穏やかでないのが、レタス問題である。この冬は野菜が暴騰して、とりわけレタスは高く、酷い時にはひと玉400円もした。そんなレタスを買えなかったせいか、丸ごとひと玉150円という値段を見ただけで買いたくなる。そう、買ってしまったのだ。が、どうやって使うのか。サンドイッチに使ってもせいぜい2,3枚で、サラダに入れてもなかなか減らない。わが女性スタッフの勧めでチャーハンにも使ってみたが、それでも減るのは数枚。だんだん色が変わって崩れてゆくレタスは、よく昔、冷蔵庫で死体と化した無残な姿で見ているので、正視に堪えない。こんな思いをするくらいなら買わなければ良いのに、私の根底にあるビンボー症がそうさせるのよ。嗚呼、レタス問題に悩む私に、明日は無い。

進化するグッズ

  • 2018.05.21 Monday
  • 18:57

 最近、時代に合わせて新製品に対して柔軟な姿勢を取ろうと努力している。だから美容室に行った帰りに立ち寄った100円ショップのダイソーで、ワゴンに山のように積まれた「ホッチキス」(古いねえ)の親戚を見つけてすぐに買い求めた。ビニール袋を挟んでスライドするだけで密封できるという便利グッズで名前は「イージーシーラー」という。 まず単3形の乾電池を2本入れて安全カバーを外すと、スイッチが入って発熱。それで薄めのビニール袋をスライドしながらパチンパチンすると、しっかり密閉されるのだ。

 それにしても、先だって買い求めた電気ケトル「T-faL」の便利なことこの上ない。スィッチを入れると、放っておいてもたった1分でお湯が沸き、お茶を飲むのにとても使い勝手が良い。うれしく我がオフィスのスタッフに話すと、そんなの何年も前から使っています、だって。同世代の友人も使っていて、沸かして残ったのを朝飲むと、カルキが抜けていて良いとのこと。私だけ置いてけぼりのようなので、悔しいったらありゃしない。だから、便利な新製品を見つけたら、すぐに自慢したいと思う。ちなみに、手に入れたのは2年も前だが,イワタニの簡易コンロは、スタイリッシュで軽くて低価格。掃除もしやすく、とても便利デス。

 

 ところで、向田邦子脚本のドラマ『寺内貫太郎一家』を、遅ればせながら全て見たばかりと書いたが、その中で重要な役をやっていた西城秀樹が急逝した。私の時代は,橋幸夫、西郷輝彦、舟木一夫が御三家だが、次の世代にとっては郷ひろみ、野口五郎、そして西城秀樹のはず。惜しい人を亡くした。昔のドラマでも、彼のさわやかな性格が良くわかる。

 

 最近、観た映画の中で、良かったのはスピルバーグ監督「ペンダゴン・ペーパーズ/最高機密文書」。メリル・ストリープとトム・ハンクスが共演した社会はドラマだが、とりわけメリル・ストリープの名演が光る。そういえば、ロマンチックコメディー「マンマ・ミーア」でコメディーを演じた時も舌を巻いたし、サッチャー鉄の女も実に巧かった。外国の女優さんは、年齢を経てもぴったりはまった企画があれば、生き生きと演じられるのだなあ。今の日本では、成熟した女性の作品は難しく、樹木希林ぐらいじゃなかろうか。彼女の「あん」も良かったけれど、沖田修一監督の最新作「モリのいる場所」にも期待している。期待していなかった映画だったのに余りに素晴らしく、「遅ればせながら観てごめんなさい」と心の中で謝ったのは、白石和彌監督「彼女がその名を知らない鳥たち」。沼田まほかるのミステリー小説の映画化だそうで、蒼井優と阿部サダヲ主演。久しぶりに純愛映画を観たような気がして、感動で胸が一杯になった。レンタルでも、ぜひ観て欲しい。

久しぶりの読書三昧

  • 2018.05.08 Tuesday
  • 17:23

 大型連休だったが、野暮用が多くて、どこにも出かけないで部屋に居られたのは2日間だけ。が、その合間を縫って、読みかけや溜まっていた本を読破した。まずは、ハードボイルド作家・高城高さんの最新作『ミリオンカの女 うらじおすとく花暦』(寿郎社)。400ページを優に超える大作だが、余りの面白さにアッという間に読み終えた。何たって元娼婦の令嬢であるヒロインのお吟が、魅力的。その特異なファッションと、お伴の由松が隠し持つ仕込み杖が空を切るシーンが今でも目に浮かぶ。綿密な取材による異国のピカレスクロマンに耽溺できて、読後は満足感でいっぱいだった。

 

 次は、女優・梶芽衣子の『真実』(文芸春秋)。なかなか表に出てこないプライベートな彼女の素顔がわかり、とても面白い。太田雅子という名前でデビューした日活で、改名後に撮影した野良猫ロックシリーズは観ているが、彼女が一般的に知られているのは、やっぱり89年の放送開始から単発のスペシャルドラマを含め、28年間続けたという「鬼平犯科帳」だろう。この「おまさ」という密偵の役は、この人しかいないと思われるほど適役で、出番はそう多くはないが、ドラマが引き締まる。鬼平はどの脇役も捨てがたいが、なかでも「おまさ」は傑出しているのだ。タランティーノ監督にも愛される彼女の魅力が、この一冊からもふつふつと伝わってくる。構成を担当した清水まりさんの名も、覚えておこう。蛇足だけれど、向田邦子脚本の『寺内貫太郎一家』39話、友人がまとめて貸してくれたので初めて観た。悠木千帆の怪演も凄いが,陰のある梶芽衣子の演技も素晴らしい。当時、話題となったドラマだが、私はTVガイドで紹介原稿を書きながら一度も観たことが無かった。今ほど簡単に録画できない時代だったせいもあるが、余りの忙しさにテレビを見る余裕が無かったのだ。同時代に観ておきたかったと、つくづく悔やんだものだ。

 

 3冊目は、春日太一著『美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道』(文藝春秋)。岩下志麻の女優生活60周年を記念してインタビューしたものだが、彼女の場合、これまでも露出が多かったせいか、それほど珍しい内容ではなかった。同じ著者の『天才 勝新太郎』や『鬼才 五社英雄の生涯』(各文春新書)ほどの面白さはない。もっとも勝新太郎みたいな俳優は不世出であり、五社英雄の奇才ぶりも突出していたし、春日太一の観察力の鋭さもあって荒唐無稽に面白かったのだろう。今回の本は、そこまで到達していないが、少女、聖女,狂女、極道など、これほど広範囲な役づくりをできる女優は珍しく、その幅の広さに焦点を当ててインタビューをまとめたのは、さすがと思う。

 

 4冊目は、佐藤優子著『狷本一貧乏な観光列車瓩走るまで 「ながまれ海峡号」の奇跡』(ぴあ)。本書によると、道南いさり火鉄道の「ながまれ海峡号」は、北海道新幹線の開業からわずか2か月後、2016年5月に誕生した観光列車であるという。残念ながら、知らなかった。函館と津軽海峡に面した人口4千人の小さな街・木古内町を結ぶ37.8舛鯀る、関係者自らが狷本一貧乏な観光列車瓩半里垢訥稷住擦ら生まれた「ながまれ海峡号」が、2017年に国内の優れた鉄道旅行商品を表彰する「鉄道オブザイヤー2016」でグランプリに輝いたそうだ。本書は、旅行会社に勤めていた筋金入りの鉄道愛好家が中心となり、鉄道会社や地域住民を巻き込んでアイディアを出し合い、知恵と情熱でいかにして誕生させたかという足跡を辿るノンフィクション。ライターの佐藤優子さんによって、それまでのプロセスがわかりやすく書かれているのと同時に、淡々と描かれているように見える行間から共感と優しさが滲み出ていて、読む者の心を打つ。溢れる感情を抑制しながら書き進む佐藤さんの静謐な筆致にも、思わずとエールを送りたくなったものだ。この観光プロジェクトの魅力が、手に取るようにわかるとても素敵な一冊だった。

 

 最後は、原錣虜膿刑遏悗修譴泙任量斉』(早川書房)。『愚か者死すべし』から14年ぶりの新作だが、私立探偵の沢崎は相変わらずヘビースモーカーで携帯電話を持たず、おんぼろビルで依頼人を待つ。チャンドラーファンなら納得の絶妙な書き出しからラストまで、一気呵成に読み終えられるミステリー小説だが、今回の満足度は? うーむ、14年もの空白には、厳しいものがあるとだけ言っておこうかな。

 

 

 

 

 

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