和田由美の日々雑記

エッセイストとしても活躍する亜璃西社代表のブログ。
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若さ弾ける夏の夕べ!

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     今年のPMFは、28回目を迎えるという。O歳児が28歳になるということだから、大したものだよね。それにしても、土曜の午後にキタラで行われたPMFのコンサートで日本デビューという、16歳のダニエル君(ダニエル・ロザコヴィッチ)のヴァィオリンの素晴らしいこと。芸術監督のゲルギエフさんがソリストに抜擢したそうだが、トンデモナイ天才少年だ。最初のひと吹きで眠気も吹き飛び、楽器がまるで生き物のようにある時は泣き叫び、またある時はバラードのように静かに奏される。こんなに凄いの演奏は久しぶり

    すっかりファンになってしまった。

     一合一会の素晴らしい演奏会の後、キタラから中島公園駅まで歩く。途中にとても大きな藤棚がるのだけれど、中学生だった私とクラスメートにとってこの辺りは遊び場で、あれほど小さかった藤棚が大きく育ったことに改めて感動した。と同時に、コンサートの興奮がまだ冷めやらぬ時に、これほど素敵な帰り道を風に吹かれて歩けるなんて、何だか嬉しくなってしまった。札幌は良い街になったとつくづく思う。その後、お気に入りの焼鳥屋「鳥まる」で、ママ手づくりの梅酒ロックを飲みながら、せせりや砂肝など木村さんの焼き鳥を堪能した。また、この店で久しぶりに両端が切ってある枝豆に遭遇できて、これまた嬉しかった。短い夏のひとときを、今年もPMFの音楽と鳥まるの焼鳥で過ごせて良かったなあと感謝する今日この頃なのだ。

     

     遅ればせながら、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』を読む。とても面白く、一気呵成に読めたが、やっぱり私は画家を描く原田マハの方が、好み。『暗幕のゲルニカ』「サロメ』など、名著『楽園のキャンバス』には敵わないけれど、それぞれに楽しめる。楽しめると言えば、朝ドラの「ひよっこ」は快調。シシドカフカも白石加代子もワンシーン登場するだけで、画面が引き締まり、楽しませてくれる。もちろん、有森架純ちゃんの少しいびつな顔(ゴメン)が愛らしく見えて仕方がない。もうひとつ、夢中になった英国ドラマ「ダウントンアビー」は、大団円で最終回を迎えた。良かった、良かった。この世知辛い時代、ドラマの中だけでもハッピーエンドを見せて欲しいと願う。その通りになって大満足、そして最後まで英国女の底力を見せたヴァイオレット叔母様に敬意を表したい。この人のセリフを考えた脚本家にも!

      

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    飲み鉄放浪記

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       先だっての連休、またもや飲み鉄をするべく、いつ廃線になるかわからない石北本線(旭川から網走)に乗ってみた。札幌から6:56発の特急オホーツク1号で出発し、女友だち手づくりの酒肴をツマミながら菊水のカップ酒を飲み続けた。が、やっぱり特急って、情緒が無くてつまらない。そこで特急券を捨てて、遠軽で各駅停車の鈍行へ乗り換える。待ち時間があったので、鴻之舞金山の跡地など見てみたかったが、遠くて断念。早めのランチを食べて、ボウガン岩や木楽館を見学して13:00に出発。

       留辺蘂や相内、北見、美幌、女満別など各駅停車の旅は、とてものんびりしたもの。トンネルへ入る度に汽笛が鳴るのだけれど、それは元気良くポーというよりは息が喘いでハスキーという感じで、随分くたびれた列車(キハ何とかという)だった。でも、途中で何度も森林の中を抜けて走るシーンがあり、窓が開くので風に吹かれて気持ちが良いことこの上ない。昔の森林鉄道って、こうだったのだろうかと思わせる。遠軽〜網走まで約3時間要したが、石北本線をたっぷり満喫できたのだ。

       

       網走では、かつて取材したことのある鯨料理の「喜八」へ。鯨料理の店というより、海鮮主体の居酒屋になっていて、何を食べても美味しい。生まれて初めて、ゆで上げたキンキにウスターソースをかけて味わった。これが、意外にイケル。鯨のさえずりや網走で獲れる海水ウニなどを海の幸もタンノウして、次はカクテルバー「ジアス」へ。軽めのカクテルにすれば良かったのに、マティーニなど頼んだものだからすっかり酔っ払い、旧知の仲間に再会したものの、もしかして悪態ついていたかもしれない。困ったものだ。ごめんなさい。

       翌日は、博物館網走監獄をじっくり3時間近くかけて見学。展示方法や内容も充実していて、感嘆させられてしまった。何よりも5棟が放射状に広がり、高い天窓から陽光が降り注ぐ木造の舎房が素晴らしく、世界最古で最大の規模というのもうなづける。そして、帰りは昼ぐらいの特急に乗るべく、カニ弁当を買って待合室でくつろぐ。女友だちと、「今回は大きな失敗が無く、つつがなく帰れるので良かったね」と語り合った途端、駅待合室にアナウンスが入る。旭川近郊が大雨で崖が崩れ、列車は運休とのこと。嗚呼!仕方なく切符をキャンセルして、高速バスで6時間近くかけて帰札した。とまあ、夏の大人の遠足は、こうして終わったのであった。

       

       

       

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      狂った夏

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         暑い、暑すぎる! この札幌で、1週間以上も真夏日が続くなんて、異常事態だ。助けて欲しいと叫んでも、これは無理だよね。それなのに飲む機会が多く、「暑気払いの燗酒」と称して、ヌル燗ばかり飲んでいると、後から効いてくるのだ。それが!

         まあ、どんな事態でも私のおいしいもの好きは変わらない。そんなに高価なものではなく、庶民的なものばかりだけれど…。最近では、ピザ専門店「アッセ」の薄くてカリカリのピザ、「バールメンタ」のトリッパの煮込み、居酒屋「月河(ムーンリバー)」のチップ塩焼きなどなど。居酒屋「炭あやじ」の山わさび冷やっこは、相変わらず山わさびがてんこ盛り。それを少しオリジナルな天ぷら蒲鉾(タコ味が特に好き)につけて、やかん酒を飲めば、夏でも最高!忘れていたけれど、「フライいなり」のアジフライもなかなか良いよ。美味しいものを少しでも味わって、この猛暑を乗り切りたいなあ。

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        2泊3日で

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           今年1月に骨折した右手首は、救急病院の若いドクターが「こんなに酷いケガ、見たことが無い!」といったほど重症だった。トウコツもシャッコツも折れ、折れた日ねが外に突き出た開放骨折だというのだ。だから、手術ではがっちり金属を入れてくれた。経過は良好で、すくすくと骨は育ったが、今度は同じところを切って金属を取り出さなければいけない。その昔、左腕を骨折した時は、「同じ場所を切るのは嫌だ。墓場まで持っていく」と逃げたものだ。が、今回は余りに凄い金属を入れているので逃げる訳に行かず、先だって2泊3日の入院で抜いたという訳だ。

           まあ、金属を抜くだけだから大したことないと高をくくっていたが、全身麻酔で手術しただけのことはあって、意外に大変だった。麻酔が切れた途端、すごい痛みに襲われ、あわてて痛み止めを頼み、一晩中、術後の傷を冷やしたものだ。とりあえず、無事に退院して、今は平常に近づいている。本当に骨が折れることばかりだ。

           しかし、入院中は何もすることが無いので、読書が進む。『みをつくし料理帖』の高田郁が書いた新シリーズ『あきない世傳 金と銀』の1〜3巻まで読んだが、やっぱり面白い。4巻目の発売が待ち遠しい限りだ。もう一冊、ノンストップで読んでしまったのは鹿島茂著『昭和怪優伝ー帰ってきた昭和脇役名画館』(中公文庫)。私の大好きな荒木一郎から始まって,岸田森、成田三樹夫など、昭和の怪優12人が語り尽くされている。フランス文学者の鹿島さんが、これほどB級映画や日活ロマンポルノが好きだったなんて驚き。シネマディクトでなければ語れない俳優の魅力の数々。映画ファンなら堪えられない一冊だ。

           ところで、最近のテレビで面白いのはもちろん、「やすらぎの郷」だけれど、NHKの朝ドラ「ひよっこ」もなかなか。何たって、ヒロインの下宿のオバサンがユニーク。なんて色っぽい、NHK的じゃない女優だろうと思ったら、早稲田小劇場出身であの「百物語」を独演する白石加代子だったのだ。この人を見るためにだけでも、この番組を見る価値がある。もちろん、有村架純も好きな女優だけれど……。

           

           

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          酔い本 サカバナ

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             仕事仲間の若い人たちが、酒の本を作った。その名も『サカバナ』(中西出版)と言い、酒にまつわるエッセイや小説、戯言、自己弁護など、あらゆるものが詰まっている。アルキタのマチ歩きBOOK「歩らいぶ」を作っている、編集工房シーズの山本公紀さんが

            中心となって発行人を務め、自由奔放に作っているのだ。

             私も頼まれてエッセイを寄稿しているが、それより若い人たちがそれぞれに好き放題に書いているのが楽しい。1ページ全体に大きく「プハー!」という文字が踊ったり、妖しい古酒場の写真が載ったり、可愛いイラストが真ん中に挟まったり、およそ本という枠をはみ出して好き勝手にやっているのがイイ。

             そういえば、私が1970年代初頭に作った最初の『さっぽろ青春街図』もそうだったな。書物造りの約束事なんて関係ない。自分たちの造りたい本を作ろうというので、めちゃくちゃな本を作ったものだ。本業となった私にとって、今は絶対に人様に見せたくない本だが、その中に込められた熱気だけは、今見ても本物だ。

             そんな昔の私を思い出させる「サカバナ」、ぜひ、みなさんに読んでもらいたいな。

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