寝正月の収穫

  • 2017.01.10 Tuesday
  • 17:44

 アッという間に、正月休みは終わり。が、骨にひびが入って巧く歩けないのと、天候が悪かったこともあり、いつにもまして引っ籠りの寝正月だった。お蔭で前から見逃していたTVドラマ「重版出来」全10話を、じっくりまとめて観ることができた。いいねえ。出版に関わっている者には、涙なしでは観られないシーンも多々あった。書店回りの苦労なんて、他人ごとではないのよ。

 遅ればせながらも見たいと思ったのは、同じ業界の話であったことだけではなく、脚本が「逃げ恥」と同じ野木亜希子という人だったせいもある。この人、随分と上手な人だなあと思ったら、今村昌平監督が作った日本映画学校(現日本映画大学)の出身者であるという。漫画の原作ながら細部にまで目が行き届いているのは、一度は映画監督を目指した人ならではのデリカシーがあるからだろう。心理描写を語るときのセリフが巧いのだ。今後、この人が脚本を担当するドラマは、見逃せないなあ。

 昨年は、TVドラマもレベルが高いけれど、日本映画も負けていない。恒例の北海道キネ旬友の会の選考会を開いたところ、

.ーバー・フェンス

湯を沸かすほどの愛

E椶

け覆じ世ぬ

ダ擦寮捗

Τい茲蠅發泙誠爾

Д妊ストラクション・ベイビーズ

┘螢奪廛凜.鵐Εンクルの花嫁

淵に立つ

この世界の片隅に

 となった。これには「君の名は。」も入っていないし、私は安田顕主演「俳優 亀岡拓次」を強く推したのだけれど、ベストテンには入れてもらえなかった。それだけ、邦画が豊作だったということだろう。これから、見逃した作品を観るのが愉しみ。

 

 本は、辻原登の最新刊『籠の鸚鵡』が面白く、一気呵成に読んでしまった。和歌山を舞台に真面目な役場の出納係と色情狂みたいな手紙を書くホステス、不動産会社の社長、そしてヤクザという4人の男女が絡まって殺人事件が引き起こされるのだけれど、通常の小説とは異なる描き方なので、ロアルド・ダールにも似た不思議ななティストが味わえた。

 

 

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