和田由美の日々雑記

エッセイストとしても活躍する亜璃西社代表のブログ。
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遅ればせながら、でもイイさ。

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     自称・映画ファンではあるけれど、2月に発表されるキネマ旬報ベストテンに入る作品を、すべて観ているわけではない。必然的に遅ればせながらレンタルで観る訳だけれど、それでも観るだけ良いと思う。とりわけ昨年の邦画は、アニメ以外にも優れた作品が多く、まさしく豊作だったと思うからだ。

     ようやく観れた「湯を沸かすほどの熱い愛」は、ますます女優として成長した宮沢りえが素晴らしく、その彼女に拮抗できるほど凄いのが杉咲花で、この人は天才だと思わせる。これが商業映画デビュー作という中野亮量太監督は、初々しさももあるが、多少のことでは動じない骨太なところもあってなかなか。人間味に溢れた、極上の作品に仕上げていて、すれっからしの私を感動させてくれた次回作が楽しみ。

     そのほか、西川美和監督が本木雅弘の良さも悪さもすべて引き出した「永い言い訳」、妻夫木と綾野剛の演技が光る「怒り」、大好きなマツケンの「聖の青春」などキラ星のごとく秀作が並ぶ。が、遅ればせながら観た作品の中で、一番強烈で心に焼きついたのが「ヒメアノ〜ル」だ。ビル清掃会社にパートタイマーで務める青年の恋愛バナシと、欲望のままに殺人を重ねるサイコキラーの心の闇が同時に描かれるのだけれど、怖いなんてものじやない。この不気味な怖さは、相当に後を引く。もちろん、殺人鬼に扮した森田剛の名演もあるが、スリリングな監督の演出も見事。監督はなんと、あの十勝を舞台にほのぼのとした物語を紡いだ「銀の匙」の吉田恵輔監督。「クリービー 偽りの隣人」を撮った黒澤清監督に負けていないくらいだから、大したものだ。

     そのほか本は、林真理子著『我らがパラダイス』に圧倒され、『死刑囚 永山則夫の花嫁 「奇跡」を生んだ461通の往復書簡』(柏艪舎)に涙した。 グルメは、「ミンガスコーヒー」のフレンチ強めを味わい、「サヴォイ」のスープカレーで満腹感などなど。

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