和田由美の日々雑記

エッセイストとしても活躍する亜璃西社代表のブログ。
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アイドル映画の気恥ずかしさ

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     先だって、お気に入り女優・黒島結奈主演の映画「プリンシパル〜恋するヒロインは私ですか?」を観るために映画館へ行った。チケットを買って入場するまで、熟年になって初めて旭屋書店でコバルト文庫を買った時のように気恥ずかしさが伴い、どもならなかった。が、この女優が大成するまで見届けようと決意している私は、めげなかった。若い女性たちに交じって、最後まで観たのだ。札幌がロケ舞台の映画でもあったから、それだけでも私は興味深かったけれど…。

     そして、結論。コミックの原作は読んでいないけれど、アイドル映画としては、とりあえず合格ではないかと思う。黒島結奈のために作られ、彼女を盛り上げるためにほかのキャストやスタッフが頑張ったという熱意が感じられる。バレエのシーンは無くても良いかと思うけれど、この映画でも彼女がひたすら走るシーンがあり、相米映画の中で走っていた少女たちを思い出さされた。黒島結奈は、やっぱり素直で可愛いなあ。そして、スクリーンの中で走る姿も美しい。また、雪のシーンにも良く似合う。三越のライオンや大通公園、旭ケ山公園などおなじみのスポットが幾つも登場するが、私が一番美しいと思ったロケ地は道庁赤レンガを正面に見据えたシーン。左に赤レンガテラスがあり、横幅の広い道路を引きで押え、左右のイルミネーションも大げさでなく幻想的で実に美しい。おそらくこの場所がリニューアルされてから、映像で映された中で一番美しかったのではないかと思えた。

     いずれにしても、観光スポットも含めてこれだけ札幌がロケ地として登場するアイドル映画は初めてだろうなあ(「探偵はBARにいる」は別格として)。それでも、作品として成り立っているのだから、アイドル映画としては合格点をあげたい。蛇足だけれど、相手役を務めたジャニーズの小瀧望という若い俳優は、若い女の子に人気らしいが、アシガールの健太郎の足元にも及ばなかった。今更ながら、健太郎のセクシーでハンサムな魅力に感服させられる。いつか彼に、光源氏を演じてもらいたいと願う。

     塩野七生の最新エッセイ『想いの軌跡』と過去の『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』を感慨深く読み終わったばかりだが、、アイドル映画やTVドラマとの落差を楽しんでいる自分が、ここにいる。

     

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