敵の正体を知る!

  • 2020.04.20 Monday
  • 15:03

 コロナウィルスのせいで、日本はもとより世界中、酷い状況である。経済は、1929年の大恐慌を超えるほど悪くなると予想され、

この北海道でも緊急事態宣言が出され、札幌市内はデパートや大型商業施設が休業で閑散としている。こういう時の休日は、時間が有り余るほどあるので、読書が進むはず。ここ数週間で読んだ本の中から、おすすめをピックアップしたい。

 まず、敵(感染症)の正体を知るために読んだ石弘之著『感染症の世界史』(角川ソフィア文庫)は、背中が凍り付くほど怖く、なおかつ有益な一冊だった。感染症とは何かが、明解にわかるからだ。著者によると―微生物が人や動物などの宿主に寄生し、そこで増産することを「感染」といい、その結果、宿主に起こる病気を「感染症」という。

 伝染病、疫病、流行病も同じで、現在はエイズやインフルエンザ、エボラ出血熱、SARSなども感染症に統一されている。そして、―私たちは、過去に繰り返されてきた大流行から生き残った「幸運な先祖」の子孫である。―ともいう。人類の先祖は、14世紀のペスト、20世紀初期のスペインかぜをも乗り越えても生きてきたという訳だ。が、人間が免疫力を高め、防疫体制を強化すればするほど、微生物もそれに対抗する手段を身につけてきた。彼らもまた薬剤に対する耐性を獲得し、強い毒性を持つ系統に入れ替わって戦っているというのだ。

 この見えざる敵といかに戦うか。真の戦いは医学関係者でなければ無理だけれど、個人だって精神的に負けている訳にはいかない。それにはまず、人類と微生物の40億年に渡る闘争の歴史をこの一冊から知ろう。敵の正体を知らなければ、精神の安定も保てないからだ。次回は、感染症をテーマとした文学、開高健の名作短編『パニック』とカミュ『ペスト』について語ろうと思う。

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