煮しめ大好き

  • 2020.06.17 Wednesday
  • 10:37

 幼い頃は、「煮しめ」が苦手だった。なんたって色気がない。ワラビの焦げ茶にフキの青、それにコンニャクのグレーだもの。それに較べて、「暮らしの手帖」なんかを急に読め始めた大正生まれの母が、見よう見まねで作る赤いケチャップのかかったオムライスや緑のグリーンピースが可愛いチキンライスなどの洋食が、ちゃぶ台に登場すると、煮しめの勝ち目はなかった。

 ところが、年を経ると、母の煮物の味が恋しくなるものだ(これってマザコンの男性陣みたい)。時々、無性に食べたくなるが、外食では無理なので、最近は自分で作るようにしている。先日は、いつも思うように出来ない煮しめにチャレンジした。新冠で牧場を経営する友人が居て、毎年、とれたてのワラビをどっさり送ってくれる。ワラビ好きの私は、それをお浸しにしたり、みそ汁の具にしたり、今年も堪能した。が、しっかりアク取りの済んだワラビの束が冷蔵庫に少し残っている。そこで、フキがあれば、久しぶりに煮しめにしたいと思う。すると、「ワラビがあればなあ」という友人が居て、庭に京ブキが生えているという。そこでワラビとフキをトレードすることになり、彼女はしっかり茹でて、持ってきてくれた。フキの皮むきだけは勘弁してほしいと言われたけれど、私は意外に皮むきが好きだ。縦にスーッと剥けると、快感を覚えるからだ。

 それはともかく、ワラビとフキに、コンニャクとさつま揚げを加えて、広口瓶に残っていたダシ汁(味噌汁用)を投入し、コトコト煮ると、とても美味しく仕上がった。うーん、こんなに上出来なのは、久しぶりだ。京ブキが細く柔らかく、食べ頃だったことも良かった。しかし、味の勝因は、カツオと昆布の一番ダシではなく、煮干と昆布の庶民的なダシのせいかもしれない。などと、どうでも良いことを考えているヒマがあったら、仕事の原稿を書かなくちゃ。マズイ、締め切りだ。

 

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